趣味と仕事の境界線・・・・・・

困ったこと・調べたこと・勉強したこと・興味の湧いたこと。今蒔く種が未来となるように。

転職について相談されて困った話

先日、某所にて久しぶりに転職について相談され、相変わらず「転職」というのは主語が大きいなと再確認。

ちょうど別の友人も最近になって今までとは異なる業界・業種への転身を果たしたばかりでタイムリーな話題で、いろいろと事例が紹介できたり、相談を受けた友人の考え方が自分にとってもタメになったりした。

大雑把に言って、転職にはこれまで走ってきた路線でのステップアップや給与アップを目指しての「A:転社」にあたるタイプと、今までとは別の業界に進んでいく「B:転業(種)」にあたるタイプ、または業界に関わらず職務内容を変える「C:転職(種)」にあたるタイプと大別される。

そして、実際にはこれらの分類にきれいに分けられる転職はあまりない。同じ業界でも会社によって「仕事に対する考え方」や「仕事のやり方」が全く異なることもあれば、異なる業界に進んでみても仕事の本質や方法論はあまり変わらないこともあり、職種を変えてみたら元の職種での経験を踏まえて仕事の幅や視野が広がったりという話も挙げればキリがない。

このあたりの話は、転職経験のある人にとっては「何をいまさら」な話ではあるけれど、転職経験のない人からすれば最も「聞きたい」「知りたい」話でもある。

多くの転職希望者は「転職」に何らかのメリットを求めていて、そのメリットの優先順位は千差万別だ。

今回、友人との話の中で気付かされたのは、ほとんど経験値のない新たな「業種」もしくは「職種」への転職が新卒の「就職」と近づいて来ている点。新卒一括採用からの育成というルートを持っている企業で育成に自身のある会社が「新卒である必要なくない?」「新卒の取り合いに巻き込まれたくない」と考え始めていて、新卒か否かという「属性」を考慮しなくなり始めている。

そうすると「吸収力や成長力や主体性」といった能力の比較、あるいは自社や業界に対する「興味と下調べ」「何らかの事前自主トレ」といった志向や行動を求める傾向が出てきて、就職・転職者はそれらを客観的に提示できなくてはいけないという話に帰結。なんだかもう何年も前からグルグルと同じような話をしているような気もしたけれど、じゃあそれをどうやって見せようか?という方法論は特に体系化はされていないし、人それぞれの工夫のしどころなのだろう。

だからと言って、個々人で頑張れという話で終わってもつまらないので、具体的に誰もができる努力の方法はどういうものになるか?という話をしたのが先日のこと。ちょうどその話に近い記事を発見して、隣で話を聞いていたんじゃないだろうかと思えるくらい。

note.mu

“どの部署がどういう活躍をすることでゲームソフトがだんだんと形になって完成していくのかという一部始終を観察することが出来る”

この記事では「ゲーム会社」について書かれているものの、未経験の「職種」に就きたい、「業界」に入りたいと考えるなら、やることの本質は似たようなもの。「業界 ∋ 業種 ∋ 職種 ∋ 業務」を理解すること、それらと自分自身との摺り合わせをすること。結局、ひとことにまとめると「コミュニケーション能力」に行き着いてしまい、ベタな結論ではあるもののめでたしめでたし。

最後に某名言を貼っとく。

『憧れは理解から最も遠い感情だよ』